あてゃん

スノーマン 雪闇の殺人鬼のあてゃんのネタバレレビュー・内容・結末

スノーマン 雪闇の殺人鬼(2017年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

これもまた あれは何だったのか?どうなったのか?なんでなのか?といった疑問やモヤモヤが残るエンディングでした。

でも時系列のわかりにくい部分がいくつかあり(例えばKatrineの父親とHarryたちは同じ時系列に存在していると暫く思って疑わなかったし、冒頭の少年はHarryなのかどうかしばらくわからなかった)、わたしが理解し切れていないだけかもしれない。


・最初の母親、なぜ自殺した?子どもを残して、どころか目の前で。そこまで精神的に追い詰められる何かがあったのだろうか。もうちょっと子どものこと考えようよ… しかも車という交通手段もあって、別にめちゃくちゃ隔離されてる訳ではないだろうに、そこまでしておじさんに依存している理由とは。まあ十中八九暴力等で精神的かつ肉体的に支配されていたからであろうけど…

・おじさん/父親はなぜあんなにも厳しく教育()していたのか?その方法はお世辞にも正しいとは言えないけれど… 内容がめっちゃ右翼みを感じた。その場面からコーヒー豆が出ていたけれど、結局何を意味していたのかわからなかった。

・同様にゆきだるまも何を意味していたのか?被害者の首をいきなり載せたのには意味があったのか?

・変態政治家?実業家?のArveと医者Vetlesonの意味。ただ怪しく見せるためだけ?にしてはキャラが濃過ぎるというか… 今回の連続殺人事件ほどではなくても、そこそこに悪いことをしていそうでそっちもだいぶ気になった(胸出さされて写真撮られた女性とか何だったんだ?しかも割と自らあの医者の屋敷に行ってたし?)。

・主人公の元嫁Rakelの心理がちょっと感情移入しにくかった。たぶん自分の都合の良いように動いてくれる人のことが好きなんだと思う。今の夫が学会でいないときに息子に家出されて、不安で元夫のところに行くまではなんとなくわかるけど、そこから元夫に跨がってキスしたりするか?ちょっと気持ち悪い…
 また、最後に息子ともども犯人に囚われ、命の危険に晒されるも間一髪助かったときに元夫に放った言葉。「Kill him!」…え? マジで?助けてくれてありがとうとか、怖かったとか、息子に怪我は無いかとか、そういったことは一切思わなかったの?「(わたしたちは大丈夫だから、気にせずに)彼を殺して!」と言ってないだけで思ってたのかな。てか息子の年齢的にもそこそこの年齢だと思うんだけど格好が若すぎない?ちょっと萎えた笑

・Harryも指を無くしたが、それはKatrineのことをずっと覚えておくだろう的な?

・Katrineのデバイスのデータが削除されていて、2日前が最後のようなことを言っていたが、12時間毎にデータ送られてるとかって言ってなかったっけ…?

・犯人は、自分を捨てた母親を許せず、似通った境遇の人を殺していたという理解でいいのかな?あのおじさんのことは全く憎んで無いのかな。なぜ、そしてどのようにしてRakelたちにちかづいたのか、犯行に及んだのかについて、もう少し深掘りして欲しかった。なるほどなと思える描写が欲しかった。

・犯人が使ってた注射、麻酔のような身体の動きを止めるようなものなのか、はたまた打ったら殺せるような薬物なのか?指を切るとかなら飛び起きそうだし、最後のKatrineには指を切断された以外の外傷があるような描写はなかったので後者なのかな?

・この映画の主人公たちは単独行動がお好きなようで… それを改めれていれば、少なくともKatrineは死なずに済んだかもと思う。そんなKatrineのあっさりやられてしまった感。悲しい。
あとは警官が死んでいるのに杜撰な捜査しか行われず、アル中だったとはいえ警官を自殺で処理していたこと。これしっかり捜査していれば、被害者を少なくすることはできたかもしれない。

今思いつくのはこれぐらい。
ドキドキハラハラはした。でももっと腑に落ちたかった。
あてゃん

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