ショウコ

スノーマン 雪闇の殺人鬼のショウコのレビュー・感想・評価

スノーマン 雪闇の殺人鬼(2017年製作の映画)
3.2
小説の映画化を決める上で必要になるのはセンセーショナルな死体の存在なのかも知れない。「雪だるまの頭と人間の頭部をトレード」って読んだだけでイラストに描いてみたくなっちゃうもんね。オマケに犯人の使用する個性的なとんでもアイテム💮ワイヤーを絞って肉を切断するハングマンズノットマシン…あんなの見た事ないですよ欲しい!

あとね、信じられないぐらい画が美しいんです。白銀の遠景には空気の層が感じられる。雪がレフ板のかわりになってんのかと思ったけど室内シーンも素晴らしくて…何もかも夢みたいです。どうやったらこんな風に撮れるんですか?カメラワークまで流麗👏
陰になってようが夜だろうが「黒色」が無い。もしこの調子でゴリゴリのホラーやってくれたら大喜びなのに!って見たら僕エリの監督さんでしたなるほど。言われてみれば「人間同士のやり取りを窓の外から撮りがち」ってところにクセが見える



何やらコンセプトをもって殺人を繰り返すシリアルキラーを追う話。寡黙なベテラン+突っ走る若い刑事コンビのよくあるやつ。現場にはいつも"署名"として雪だるまが残されている⛄️みたいな。

最初に「犯人の過去」と思しきDVシーンを見せてくるので動機は明白。ミステリーとしちゃ退屈です。犯人の正体にはちょっと驚いたけどクライマックスがまぁお粗末で…下手なコントかと思いましたよ😪

ハイレベルな芸術的撮影と美男美女の豪華キャスト、めちゃくちゃ良く出来た死体のディテールが印象に焼き付く…だけの映画でしたとさ
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