このレビューはネタバレを含みます
監督の手腕が如実に現れている印象を受けた。全体的にまぁまぁ面白い。
・追い越し……笑える。怖くない。映画館ならともかく、サブスクの場合、これを最初の話に持ってきたことで視聴者が離れてしまいそうな印象を受けた。敢えて、最初と最後は気休め程度の笑える話にしたのかもしれない。短くて見やすい。
・影男、尾けてくる……二つとも解決しているのか、していないのか、スッキリしない感じ。前者は音で怖がらせてきていてきちんと怖い。後者は怖くなかったものの、最後のカメラワークは面白かった。
・一緒に見ていた、赤い女……うーん。前者は主人公がクズってだけであんまり。後者は王道的な話でそこそこ怖かったが、オチが唐突だった。
・空きチャンネル、どこの子……ところどころクスッと笑えるシーンが入っている。映像や演出が過多すぎて悪い意味で気持ち悪い。嫌な感じ。無理やり怖がらせてきていて、脂っこいものを食べている気分。B級ホラー感が強すぎて眠くなった。怖いが、面白くはない。途中で飽きる。この監督の作品は合わないかも。
・続きをしよう、どろぼう……最も怖い。怖さのベクトルが違う。全体的にセンスを感じるし、不気味。グロい。特に「続きをしよう」は謎をばら撒いて、あっさりと終わるのが気持ち悪い。調べてみると「ミスミソウ」の監督だった。この人才能ある。
・密室……面白い。キャラにも個性があるし、きちんとギャグに振っている。バカな彼氏に「地獄へ落ちろ」と言うのはよかったものの、ほんの少しだけ同情した。バカなだけでいいやつそう。名前が知れてる監督なだけあって、飽きずに楽しめた。