shiho

10 クローバーフィールド・レーンのshihoのレビュー・感想・評価

3.6
『クローバーフィールド/HAKAISHA(08)」の続編ですが、
特に前作を観ておかねばならないというわけでもありません!
むしろ観ないで観賞した方が楽しめるかも。

理由は分からないけど彼氏と住んでいた家から荷物まとめて飛び出して夜道車を走らせる主人公。
突然何かとぶつかり、車は激しい衝撃を受け意識を失ってしまいます。
目覚めると窓のない小さな施錠された個室、ベッドに寝かされて点滴されてるけど、足を拘束されている!なんとか工夫して自分のiPhoneを手にしたけど、ここは圏外!

そこに入ってきた怪しげな太ったおっさんは「攻撃を受けて外の空気は汚染されている、ここにいれば安全だ」と言うが…

怪しいおっさんが支配するシェルター(衣食住には問題なしだが、おっさんが人殺しかもしれない)か、
空気汚染されていて宇宙人?の偵察機が飛ぶ出たら死ぬかも?な外。
でもおっさんが嘘ついてて外は安全なのかもしれない。

おっさんが怪しい!
いやおっさんはただの優しいおっさんだ!
やっぱり怪しい!
おっさん怖い!
という判断を左右する情報が小出しにされるので小さな空間ながらになかなかハラハラして観る事が出来ます。

あと主人公であるミシェルの頭の回転の良さと度胸と行動力が一般人離れしているので、彼女を中心にストーリーが進むと言っていい。逞しい。
さすが演じているのが運命に逆らったら順番に殺してくる死神から逃げたり(「ファイナル・デッド・コースター」)遺伝子完コピする地球外生命と闘ったり(「遊星からの物体X ファーストコンタクト」)してきたメアリー・エリザベス・ウィンステッドちゃんなだけあります!そしてとても可愛い(重要)。彼女に+0.2点!

ただ全体としては、ラストが弱いし謎を謎のまま残しすぎかな?
というのと、結局「クローバーフィールド」ブランドにあやかった為に、本来の「室内劇」の特性が薄まっちゃったかもねとも思えるので印象が弱く後味は薄いです。

まぁ、「隠して隠して、最後にちょい見せして想像にゆだねる」という部分は前作と共通していたかな。

結論、別に観なくてもよかった笑
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