アップリンククラウドで鑑賞。
徹頭徹尾美しい映像と色彩が、だからこそ空恐ろしいディストピア感を徐々に醸し出してくる。
とにかく女性達の目がことごとく怖い…黒目がちな瞳、というだけでゾッとさせられるような、とても静かで、でもグロテスクな何かが起こっている…という何とも言えず気持ち悪いジメッとした感覚が全編を覆う。
海面に射し込む光の揺らめきとか、ヒトデの赤、血の赤、緑色、などのイメージが鮮烈で、ユートピア⇔ディストピア、生⇔性といった事象が、主人公ニコラの瞳を通して観る側にただただ投げかけられていく…。海辺での行為とか、痛覚ないんかい、とか、胎児とか、「エヴォリューション」という一言で片付けたくないけど投げっぱなしジャーマン的にしてる映画でもあった。
