FutosiSaito

タロット探偵ボブ西田のFutosiSaitoのレビュー・感想・評価

タロット探偵ボブ西田(2016年製作の映画)
3.5
 探偵ものの要素は、1巻き込まれ、2痛い目にあい、3苦い思いをする、というのが(俺の)原則だ。
 ハンフリー・ボガートの『長いお別れ』に、ジャック・ニコルソンの『チャイナタウン』(渋くて好き)に、コーエン監督『ビッグ・リボウスキ』(すごく好き)からポール・トーマス・アンダーソン監督『インヒアレント・ヴァイス』(これも大好き)、みんなあてはまる。
 そして、その元となったロバート・アルトマン監督でエリオット・グールド主演の『ロング・グッド・バイ』(ものすごく好き)こそが、おおもとだ。
 この『タロット探偵〜』容姿も、松田優作のドラマ『探偵物語』を意識しているのだろうが、結局は松田優作も『ロング・グッド・バイ』を意識していた(滝藤賢一も似せている)。
 予算も、公開された劇場の規模も、知名度も違うが、同じ志を持っている。
 ローカルだからなんぼ、という心意気も感じる。
 役者だったら探偵は演じてみたくなるのだろうか。
 予算ではない。コンセプトが格好よかった。
 
FutosiSaito

FutosiSaito