たてぃ

ロスト・パトロールのたてぃのレビュー・感想・評価

ロスト・パトロール(2013年製作の映画)
3.7
二次世界大戦後期にブラジルが参戦してたなんて知らなかったのでレンタル鑑賞。戦勝国側の作品とはいえ、アメリカやイギリスのもののようなドヤ感満載ではなくて良かったです。

大戦後期の1944年冬のイタリア北部に配置されたブラジル軍。実戦に慣れてないためちょっとした襲撃であっさり退散…「アカン…このままでは除隊待った無しや…せや、近くの幹線道路(原題の「47号線」)に埋められた地雷を撤去して汚名返上したろ」ってことで…

他の連合国と異なっていた点
・軍の中でも人種差別がなかったこと。当作品では上官が黒人で彼の命令には部下の白人はちゃんと従っていました。米軍や英軍ではその時代ではあり得なかったはずです。
・ナチスドイツ軍に対して憎悪感が薄い。これはブラジル自体がヨーロッパ諸国と比べナチスによる被害が少なかったからでしょう。当作品ではドイツ軍の兵士を捕虜にして丁重に扱いますが、イタリアやフランスだったらさっさと殺していたに違いないかと…

ストーリーは単調だし、「何しに来たんだろ」と思わせる展開かもしれません。しかし、ブラジル軍も戦争を1日でも早く終わらせるために戦ったことは間違いなく、彼らも母国のヒーローとして讃えられてもいいかと思います。
たてぃ

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