こぅ

テンションのこぅのレビュー・感想・評価

テンション(1949年製作の映画)
4.3
ジャケ写掲載ありがとうございました。

ジョン・ベリー監督による【フィルム・ノワール】。

金持ち男と浮気し、妻クレア(オードリー・トッター)に未練を持っている夫ウォーレン(リチャード・ベイスハート)は、浮気相手の家を訪ねるが返り討ちに遭い、その相手の殺人を企てるが…。

【ゴムパッチンとタイトル出現‼︎】

71年前でもコンビニ⁈や、コンタクトレンズ登場
、、古さを感じさせない洗練されたサスペンス
という第一印象。
この観やすさには、少しコメディ要素もあるから
かも知れない。

OPからモノローグも担当するコリア刑事
(バリー・サリヴァン)の敏腕キレキレ
(時には女を誘惑)が観ていて心地好い。

完全犯罪は不可能。
ある完全犯罪を利用して完全犯罪を、という【変化球】は
面白い。

犯人(分かりきっている)捜しが重点では無く、目星をいかに、どうやって追い詰めるかの駆け引き=【テンション】を
楽しむサスペンス。

状況が一変してからの話の転がし方が実に上手い。
偶々の◯◯が重要な証拠になったりする。

いやらしい駆け引き(引っ掛け)という意味では、
まるで、刑事コロンボ や邦画ドラマ古畑任三郎 の
原型のようだ、、。
それが炸裂する終盤のシークエンスは必見‼︎

美悪妻クレアを演じたオードリーの【ファム・
ファタール】っぷり(特に目つき)は鮮烈だった
が、、
メアリー役を演じたシド・チャリシーの美貌と
彼への【一途な想い】とファッションも忘れ難い。


ラストの3人の構図〜のラストショットも決まり、
後味が良い。
こぅ

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