町蔵

ウィリーが凱旋するときの町蔵のネタバレレビュー・内容・結末

ウィリーが凱旋するとき(1950年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

When Willie Comes Marching Home 
1950/ U.S.A./82min
監督:ジョン・フォード 
撮影:レオ・トヴァー
音楽: アルフレッド・ニューマン
脚本:リチャード・セイル、メアリー・ルース
出演:ダン・デイリー、ウィリアム・デマレスト、
  コリーン・タウンセンド、コリーヌ・カルヴェ
●バージニア州の田舎町で仲間とジャズ楽団を楽しむウィリーは真珠湾の奇襲を知って、陸軍に志願し町一番の名誉市民となって送り出されるが、勤務は国内の近所の基地ばかりで皆から白い目で見られる…。
戦中は「ミッドウェー海戦」など長編ドキュメンタリーも製作したフォードはニュース映画も撮影しフィリピンでの敗戦を描いた「コレヒドール戦記」も監督したが戦後しばらくは「荒野の決闘」「アパッチ砦」「三人の名付親」「黄色いリボン」と西部劇を連作。5年後に久々に戦争を題材にした。しかしこれは決して戦場で活躍する勇者を描いたのではなく戦場にいかなかったが、偶然にも活躍した田舎の兵士を描いたコメディであった。なぜか日本では未公開となっていた。
戦争喜劇ですね
皮肉な話です。
戦争に志願したが戦場に派遣されなった男ですね。
縁の下の力持ちですね。まあこれは最後は無意識に活躍しますが
縁の下の力持ちと言えば「長い灰色の線」がそうでしたね。
これもフォードですね。
ジョン・フォードの日本未公開作品ですね。
ドイツがロンドンを爆撃するための開発したV2ロケットのテスト風景が出てきます。
「インディージョーンズ」でもありましたが、このドイツの開発者が後にアメリカでアポロ計画に参加するんですね。
もちろんこの作品をフォードが撮影した時にまだアポロ計画はありませんね。
これは皮肉な喜劇です。
主人公のウィリーは志願して町で最初の〝英雄〟だと思われますが、結局なかなか洗浄にはいけないんですね。
名誉勲章ばかり貰いますが、彼女のダメな弟でさえ戦果を挙げて帰国して来ます。
解りの人は、〝この人いつ戦争に行くの?〟となります。
タクシーの運ちゃんも最初は英雄視して料金を取りませんが
いつまでたっても戦場に行かないウィリーを馬鹿にします。
一度だけ、戦場に行きますが、その時はずっと酔っ払ってます。
フランスで飲まされ、飛行機で飲まされ、帰国してもワシントンで飲まされて、ずっと酔ったままです。
https://www.youtube.com/watch?v=13oA8LotvvI
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