こぅ

タランチュラのこぅのレビュー・感想・評価

タランチュラ(1971年製作の映画)
4.0
'22春のホラー/ミステリー祭③

パオロ・カヴァラ監督による、【ジャーロ】。
音楽は、お馴染み巨匠、E・モリコーネ。


ローマで起きた連続猟奇殺人事件。
被害者はいずれも女性。
事件担当のテリーニ警部(ジャンカルロ・ジャンニーニ)は、
被害者が全員とある 美容サロン の常連客である事を突き止め
るが…。


OPから美人奥様のサロンマッサージと、最初の犯行から
おっぱいのふんだんサービス‼︎

コートを着た、半透明ゴム手袋の犯人、、
殺人方法は、美女限定で、後ろ首に治療用の長い針を刺して、
神経を麻痺させ、◯をナイフでエグるという残忍手口。

劇中、専門家が言う、タランチュラに勝つ蜂が存在し、その
仕留め方と同じ。

これでいくと、、
勝手な邦題は、【蜘蛛🕷やなく、蜂🐝】にしなきゃ‼︎

犯人の伏線は無いと言えば無い⁈大胆に有ると言えば有る⁈
お約束のミスドはいっぱい張っている(無視無視)。

ダリ男やルチ男みたいな色気は無いカメラワークは並かと
冒頭思わせたが、2人目の被害者では見違えたように冴えを
見せる。

凄惨な事件の合間に警部と妻のやり取り(緩急)がインサート
され、終盤に効かせている。

終盤の犯行現場に落ちていたある小さなモノで、犯人が観る者
に明示される。

そして、、最後の犯行、、向かう警視、、果たして助けられる
のか⁈⁈

クライマックス、激怒で撃てば終わるのに、銃を投げ捨てって
、、よう分からんちん(惨殺フラッシュバックは良い)。


ラストには、犯行の動機 が明かされるが、、
エロ、グロ、犯人の犯行のご都合主義、動機の弱さ、哀愁
漂う劇伴、絵の具血糊、と全て踏襲した安心設計のジャーロ
テッパン定食を堪能した。
こぅ

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