とぽとぽ

タンブルダウン 彼の遺した恋の歌のとぽとぽのレビュー・感想・評価

3.5
痛みを知る希望。表現の捉え方と向き合っているカントリー(=イメージカラー茶色な)ドラマ、ロマコメってのもまた違う。レベッカ・ホールが主演って珍しい感じ(そんなことないのかな?)。相手役にはジェイソン・サダイキス、彼は『さよなら、コダクローム』も出ているので基本コメディアンなんだけどそこに過去の傷やトラウマ・悲哀のドラマを込めたものも得意としているのかもしれない。亡き後もファンに愛され続けるカントリーシンガーだった夫の伝記を、第一印象は最悪な未亡人と准教授同士の共著で執筆作業していくというプロットからして好みな温度感。そんな主人公は地元のコラムを書いて稼いでいる。准教授アンドリューの主張も分かんではない。彼の彼女役ディアナ・アグロンは『glee』の頃とは変わって若い頃のシャーリズ・セロンとかのように若く空っぽで浅はかな紋切り型"ブロンド美女"を演じて、日の目が当たるのを待っている。メーン州を舞台に広がる雄大な自然と田舎の人々・地元民との交流。けど、それより二人だから見えてくるもの。近すぎて互いに傷つけ合いながらも愛の矛先を手探りでさ迷う。中盤終盤になるにつれて《死》にも向き合いつつ残された者たちのこれからの人生を映画としてありがちなのかもしれないけど洞察する。

「第一印象は最悪だぞ」「悲しみの第一段階だ」「おてんば?ご忠告をどうも」もっと枯れを知りたい「若くして埋もれてしまった才能に光を当てる」「非協力的な寡婦...あなたの脳みそが必要なの」「僕がタイピストになる」「私の料理を食べながら嘘を?」皆さんにインタビューしたい、クビでなければ「執筆するためのインタビュー?...娘をハンターから解放してやりたい...ファンかって?彼は息子よ、私にとってはね」「ハンナは聡明な人だ」なぜ本を書きたい?「ためこんだ愛を発散するためよ」いい家族だ「氷って?冗談ですよ」「先を見据えて種ははやく蒔かなきゃ」「彼は思い悩んでましたか?」 Who the hell you are?! 「子供の頃は毎年節目がある」マイルストーン「孫の誕生と自分の死」「傷口に塩を塗らないで」「ほらな、猟師じゃないと困る」「みんな何かしら問題を抱えてる」「この町では何でも筒抜け、みんな私が前進したと思ってる」「愛してるなら解放して」「あなたが死に固執してる」「君から何を聞きたいか?君の言葉なら何でも」「一生涙を流すなんて」「あなたが言わないで。利益相反」「君を救いたい。君のために書いたんだ」「かわいい子猫に生まれ変わって...彼に会ったらさようならと」
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