このレビューはネタバレを含みます
なんかかなり独特な余韻の残る映画やった
脚本に無理に山場を作ることなく，それぞれがそれぞれの仕事や生活をおとなしく送っている様子が続く，でも決してゆるすぎもしない
ユーモアのセンスが会話やサントラに光る，もちろん俳優陣の演技も出過ぎず引っ込みすぎずのいい塩梅(ベニチオ・デル・トロとティム・ロビンズは顔面が渋すぎるからどうしても隠しきれないクセの強さがいっちょかみはしてる)
エンディングに降った雨が水に困る人々やカラカラな荒野を潤していく様を見て、予算審査しにきた女性が言ってた「ホーム」の話がふと思い出された
動物の死体をわざと置いて避けた車両に地雷を踏ませるってなかなかエグい，よく考えつくなあ，地元民に一切通用してないとこにも排外主義的な皮肉を感じる
若干サブな話やけど，無駄に泥沼めいた恋愛事情も意外と悪くなかった，あの立ち往生の夜のシーン結構好き
