まいこ

熱風のまいこのレビュー・感想・評価

熱風(2015年製作の映画)
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ジャケで最初アニメかと思った。鑑賞後『母なる証明』に類似してるなあとジワジワきた。
友達の輪っかから外れて、"普通"じゃない人。本当は純粋無垢なだけだけど、傍からみたらちょっと頭のネジが外れているように思える人。前半はそんな彼・ジョゼフに無限のイラつきを覚える描写に対して、干し草を食べている牛以外に落ち着きを覚えることのない不穏な雰囲気。村の人たちは日照りに困ってポンプを購入してなんとか切り抜けようとしている。子供たちの企みと大人たちのフラストレーションが一気に爆発する瞬間、事件が起こる。もはや後半は誰も信じることが出来ない。天使の人形が悲しく祝福しているシーンはどことなく宗教的価値観を彷彿とさせた。

ちょっと話は逸れるが、"ムラ"の怖さでいえばコロナ禍の日本にも当てはまるだろう。ウイルスとは無関係だが、この作品は観ておくべきかもしれない。

猛暑の夏。平穏な田舎の農村。しかし村を出ていた若者ジョゼフが父親のもとへ戻ってきたことから、村人たちの日常が脅かされはじめる。気性が激しく、トラブルメーカーのジョゼフ。村人たちは、災いは全て彼の仕業だとして、ジョゼフを非難する。そんなある日、そのジョゼフの死体が、自宅の中庭で発見される…。
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