このレビューはネタバレを含みます
皆様いかがお過ごしでしょうか。
「誤飲を防ぐために、リカちゃん人形の靴とかマイクロUSBって、苦く感じるように作ってあるんだってさ」
と、娘に仕入れたばかりの雑学を披露したところ
「え？知らんかったん？あの先っぽの挿すところ、めっちゃ苦いよ。ガラケーの充電するところも苦いよ。」
と返され (´◉ω◉) こんな顔で固まってしまいました。どうも天です。
12分の短編アニメーション。
以下で視聴可能です👇
https://youtu.be/F7go-7rdtBU
主人公は創作に行き詰った画家アンドレ👨🎨。
ありがちな静物画を描いてますがどうもピンと来ず、自分に必要なのはインスピレーションを与えてくれるミューズだと考え、新聞広告にあった結婚相談所へと出掛けるが･･･というお話。
○主人公の部屋が全体的に青みがかっていて、絵のタッチもシャガールっぽいと感じました。
○新聞広告には、
・ラスコーの洞窟壁画
・ラムセス2世の王妃ネフェルタリを導くイシス神の壁画
・古代ギリシャの壁画
・ルネッサンス期クラーナハ風の絵
以下バロック、古典派、最後にタイトルの「男 女を求む」結婚相談所と出て来て、住所がアルルのラマルティーヌになってます。ここはゴッホとゴーギャンが暮らした地でもあります。
○主人公は家を出て、色々な名画の中を通りながら結婚相談所へと向かいます。
・モネの「オンフルールのバヴォール街」
・カイユボット「ヨーロッパ橋(習作)」
・モネ「睡蓮の池と日本の橋」
・ゴッホ「黄色い家」
と印象派の柔らかくカラフルなタッチが続いたと思ったら白黒でカチッとした
・エッシャー「相対性」
が登場。上下左右も分からない絵の中へ。
○ようやく辿り着いた結婚相談所の中はまた柔らかく淡い光に彩られておりとても目に優しいです(老人感)。受付の女性がうっすら青みがかっていてこれもシャガールっぽい。
○ようやく色んなタイプの女性(絵画)を紹介されます。
・印象派風の裸婦像
・ダリ「燃えるキリン」
・フリーダ・カーロ「自画像」
・ベルナール・ビュッフェ「女性の肖像」(この人のピエロ画めっちゃ怖いです！)
・モディリアーニの作品
と続いて、遂には⚫️と⬛️だけのトイレのマーク🚺より手抜きな絵に。
最後でミュシャの描く美人来た！と思ったら横には既に他の男が描かれていたというオチ( ; ´∀｀)
最後は少女漫画あるあるなハッピーエンドで、やっぱりシャガールの「枝」という絵を連想しました。👇
https://artmuseum.jpn.org/mu_eda.html
エンドロールも洒落てました。赤い帽子でふとましい二の腕のジャイ子そっくりの絵があったんですが、作者は誰なんだろう。ご存知の方いらっしゃいましたらご教示下さい。他にも知らない名画が色々出て来ました。全部知りたかったなー(´･ω･`)ｻﾞﾝﾈﾝ
モディリアーニの描く女性は、輪郭が歪で細長くて目が虚ろで非常に怖く感じます。「IT/それが見えたら終わり」に、スタンリーの恐怖の源として似たような絵が出てました。「MAMA」のモデルにもなってるとか。
エゴン・シーレの女性像も怖いです( ; ´ω｀)
