ヒエロニムス・ボス感がすごかった。
この家族や親戚と過ごす時間の、いたたまれなさと皮肉っぽさ。多くの人が「わかるわ~」ってなるやつ。
特に「ゲイへの隠そうともしない好奇心と悪気のないイジり」みたいな、あの感じ。
フランス映画ではセクシュアリティをわざわざテーマにとりあげているというより、逆にあまりにも日常な感じだね。ジャポンで当たり前に男女のラブがテーマになるのと全く同じノリで、同性愛が描かれているなと思った。
誰も悪くないけど、誰も幸せにならない。
血縁に対する絶叫したくなるような感情、あるよねえ、みんなそうだよねえ。ヨシヨシ。
音楽が癖になるわな。
版画かと思ったのだけど、調べたら透明のボードにマジックで書いては消してを繰り返して、ストップモーションで撮っているらしい。すごい。
(2020.4.26:22)