たてぃ

エイプリル・ソルジャーズ ナチス・北欧大侵略のたてぃのレビュー・感想・評価

4.1
軍隊に「自転車部隊」なんてあったのか!と自転車好きな自分としては即借りしちゃいました。

1940年4月のデンマーク、国境を越えて攻めてくる相手は最新鋭機を備えたナチスドイツ軍。そこへ少数精鋭の自転車部隊にも前線に向かうよう指令が下る。当然ながら自転車での移動(このシーンがカッコいいw)。すると先乗りしていたはずのバイク部隊と遭遇し「勝てる気せーへん(相手は)ナチスやし」と撤退する模様…自転車部隊は「何言ってんだこいつ」とばかりに命令通りに前線へ。そしてついにドイツ軍との戦闘が始まるも…まさに“秒殺”とばかりに退却を余儀なくされる、もちろん自転車で…防衛部隊と合流するも「増援は来ないし首都への連絡もつかない」と言われ窮地に陥る…

自転車なので当然タイヤがパンクもしますし、それを修復し空気も入れます(3分以内で)。そんなシーンもちゃんとあります。森に入れば自転車を漕がずに転がします。しかし、あぶない刑事や西部警察での舘ひろしのような自転車に乗りながらピストルをバンバン撃ちまくるシーンはありません(しかも銃の弾数も不足気味…)。

部隊だけでなく、市民の姿も映し出されているのも印象に残ってます。「ここは20年前はドイツ領だった」と冷めた目で語る女性やドイツ軍がやってくるのに野次馬が集まるシーンなど…

高校野球で言うところの10点差以上ついた5回コールドゲームな戦いではありましたが、彼らはそれでも勇敢に闘い、そしてその姿はとても美しかったです。

《蛇足》
脚本があの「偽りなき者」と同じ人と後で知って納得しました。
たてぃ

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