爆裂BOX

アナコンダ・アイランドの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

アナコンダ・アイランド(2008年製作の映画)
3.0
バイオテック社の秘密研究所で遺伝子操作によって毒性と凶暴性を高めた毒蛇が逃げ出し、近隣のエデン島の住民達を襲撃する…というストーリー。
RHI社製作のアニマル・パニックです。邦題ではアナコンダとついてますが、登場するのはツノメクサリヘビという小さい蛇なので、巨大蛇が襲ってくるようなパニック物期待するとがっかりすると思います。
本作に登場する蛇はチープなCGで表現されており、攻撃も噛みつくだけなのであまり迫力はないですね。食欲旺盛で犠牲者を食べつくしますが、流血は比較的派手ですけど、直接的なゴア表現はないですね。
舞台となるエデン島の人間関係や大人たちの下半身事情が妙にドロドロして歪なのが印象に残りましたね。それが活かされてるかというとそんな事もなく。まともなのは主人公とドクとクラウリーくらいかな。ヒロインとして「シャークネード」シリーズのフィンの嫁タラ・リードが出演してますが、彼女も盆栽屋営みながら大麻栽培して若者にうったりと割とロクデナシですね。
前半は前述の歪な人間観ケチが展開される人間ドラマ描かれますが、あまり盛り上がる場面はないですね。後半の蛇たちが襲撃してきてバーに籠城する展開や、主人公達が電飾等で飾り付けた車で火炎放射器使いながら囮となって住民達を脱出させようとする展開、温室での籠城戦などそれなりにスリリングな展開があって楽しめました。
蛇の研究してた博士が、最後まで善人なのは良かったな。悪役は最初以外島に来てからはあまり悪役らしいことせずにアッサリ退場したな。蛇の襲撃を生き延びたジャックが人間によって死ぬ展開はちょっとビックリした。
ラストは一応スカッとさせる展開のつもりなんだろうけど、何であんなところに蛇がいるんだ?(笑)
この映画ならではの見所や、凄い盛り上がる展開はないけど、無難に楽しめる蛇パニック作品でしたね。この如何にもなタイトルから想像するほどひどい作品とは思わなかったな。