映画男

侠骨一代の映画男のレビュー・感想・評価

侠骨一代(1967年製作の映画)
4.0
深作欣二の血しぶき盛りだくさんの隠れた名作かと想起させる題名であるが、マキノ節がたっぷり効いた、情緒溢れる、上質な任侠映画。日本侠客伝ではまだデビューして間もなく、大根を愛嬌で誤魔化している感もあるのが、ここにくるともう一流になっちゃってる。マキノ監督は身のこなしや些細な仕草に至るまで手取り足取り、藤純子を演出指導していたという。やはり良い役者には良い監督が必要で、良い監督が少ない昨今であるから、素質のある役者も作品によって芝居の出来にムラが出てくる。誰のことかって、広瀬すずのことであるのだが、まあ、多くは語るまい。
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