Yellowman

シング・ストリート 未来へのうたのYellowmanのレビュー・感想・評価

4.3
“少年の初恋とロックンロール”

「はじまりのうた」で、知られるジョン・カーニー監督の半自伝的作品。舞台は、1985年のアイルランド、ダブリン。好きな女の子を振り向かせるためにバンドを組んだ少年の恋と友情を、1980年代UKサウンドに乗せて描いた青春ムービー。

これぞ、ドンズバ。音楽モノの映画は、大好きで、良く観るが、この映画に出てくる主人公コナーのバンドが凄くいい。メンバーもそれぞれ個性があって、中でも、最初に出会った父親の影響で、殆どの楽器をこなす、エイモンとのレノン&マッカートニーのような作曲シーンが、本当に瑞々しく描かれている。
歌詞はコナーの兄、音楽マニアのブレンダンから、ダメ出しを受けながらも、日に日にブラッシュアップされ、それが曲になって、演奏するのだが、どの曲も、すごく秀悦。
普通に毎日聴きたくなる。
80年代だけに、デュランデュラン、キュアー、ジャム、デペッシュモードなどの影響を受けて、バンドは、ファッションもその当時の影響を受けて様々に、変化して行くのが、高校生バンドっぽくて、良いのだ。
当時のアイルランド、ダブリンは大不況で、コナーの家庭は、崩壊に直面していて、そんな中、恋と音楽に夢中になる事で、救われたコナー。いつの時代も音楽は、人の魂を救ってくれる。
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