Skttrbrainer

シング・ストリート 未来へのうたのSkttrbrainerのレビュー・感想・評価

4.5
バンド、青春、ボーイミーツガール。

青春映画のすべてがつまっている。そしてすべてがバランスよく心地よく構成されている傑作でした。

学校の前で見かけた美人で年上のRaphinaと仲良くなりたいがためにバンドSing Streetを組むConor。最初はただのダサいひ弱なティーンエイジャー。
けれどバンドを通じてどんどん雰囲気がでてくる。いつの間にかぜってえ釣り合わないと思っていたヒロインとつりあう男になってゆく。その変化が素晴らしい。俳優のFerdia Walsh-Peeloはこれがデビュー作というのだから驚きです。
両親の不仲、年上の憧れの女の子への想いを音楽にぶつけ、最高の仲間たちとともに成長していくConorの姿は観ていて清々しい。

また夢に向かって突き進むConorを支える兄がまたすげえいいやつで。ロックのすべてを弟に教え、時にはバンドの録音テープを破壊して、コピーをやるなオリジナルをやれと道を示してくれる。こんな兄が欲しかったな。その兄と弟の関係が映画を通してこれまたうま〜く描かれていて好ましい。

あとやっぱりイギリスの映画(正確にはアイリッシュ)は他国の映画と比べると圧倒的にオシャレ。服装に目がいってしまう。なんでだろうね。

音楽も素晴らしい。80年代のロックとミュージックビデオの変遷を追いつつ、主人公たちのバンドSing Streetの楽曲も良曲ばかり。音楽がいい映画は間違いがない。

恋愛、家族、友情、夢、音楽といったテーマが綺麗に絡むスカッとした一作でした。思春期に観たい映画。
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