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シング・ストリート 未来へのうたのabokadoのレビュー・感想・評価

4.7
街でイカしてるあの子を振り向かせる為に咄嗟についた嘘!そこから全てがはじまる。。。
きっかけなんて何でも良くって結果それが自分の全てになるなんて素晴らしいし青春羨ましい!

80sロック、80sファッション、思春期の葛藤や甘酸っぱさや焦燥感自分の好きなものが詰まっていてとんでもなく好きな作品だった。
見た目はそんな冴えない主人公コナーが兄のロックのご教授と高嶺の相手への恋心とハイスペックな友人のおかげで段々と変わってく姿がみていて楽しい。
音楽作りもファッションも日々模索。ポップよりだったりダンサブルだったりバラードだったりシンプルロックに落ち着いたりとUK音楽は素晴らしい。
髪をメッシュにしたりラインをひいたりシェーダー入れてみたりデヴィッド・ボウイをファッションに取り入れる所とか10代らしくて良い。この年頃はとにかく何でもやってみろ!だと思うんです。
80sの雰囲気ばかりではなく、ちゃんと心もギュっとされる。

ロックて本来社会へのふざけんな!とかやってられっかよ!の反骨精神を歌うものがきっかけだからそこも触れていて、その矛先の一部が身近な家族でしっかり描かれているのも良かった。
だからこそコナーの理想を全て詰め込んだような夢のギグ前MVリハが染みたんだろうなぁと思う。(切ない)そして忘れちゃならないのがコナーにとってとても大切な兄の存在!自分は兄がMVPだと思ってる。兄の感情ぶちまけシーンにはやられた。と同時にどこか自分にも被せて確かに末っ子ってそうなのかもって考えたりもした。
でもいつだって味方なのが家族なんですねぇ。家族、好きな人?恋人?仲間は大切にしましょう。

ハイスペックな友人=エイモンが自分の推しである
そして主人公のコナーはビリー・ジョー(GREEN DAY)系統の顔をしているのでロックだなぁとみていた。化粧した時特に。

色々書いたけどまた大好きな作品に出会ったので前友人と言っていたけど『これだから映画はやめられない』ジョン・カーニー作品で1番好きです。
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