はじまりのうたより好きだ。
隣国への憧れだったり、大人への反発だったり、家族の物語だったりの土台が物語を駆動させてこそ、音楽が鳴り映画が動き出すということが大事だと思った。
何よりも良いのは兄貴。
兄貴の部屋にフロイトの写真とかフランシス・ベーコンの絵とかが飾ってあった。
インテリになりたかったけど落ちこぼれてしまって、自分の部屋にはインテリの気風を留めておきたい想いとか兄貴の意外な複雑さが本当にグッとくる。
物語を駆動するのは何かしらへのコンプレックスなのだ、
ということを改めて感じたゲリラ豪雨の過ぎ去った帰り道でした。