同監督作品『はじまりのうた』が良かったので、高評価のこちらを鑑賞。
不況、両親の離婚、兄の引きこもり、荒れた学校への転校、校長の暴力といった環境の中、モデルの女の子を振り向かせたいが為にバントを組み、音楽と共に成長していく話。
監督の自伝的映画らしい。80年代の音楽は世代じゃないので、あまり分からない…何曲かは聞いた事ある位。
でも、知識がなくとも、普通に面白かった!
コレが上手いのか⁈と序盤は思っていたけれど、主人公のバンドが段々と上手くなっていく過程が描写されており、主人公が負の体験を歌に昇華していく過程はお見事!想像の中でのプロムは最高!歌もカッコ良くて、映画なのにMVの様な仕上がり!
また、兄弟の絆も良かった!かつては兄が優秀で家族の中心であったが、ドイツに行けなくなってから、いつしか引きこもりに。そんな兄が弟に音楽を教え、弟がロンドンに夢を追って、船出していくのを手助けするのは、映画のキャッチコピー「君の夢は、僕の夢になった」をまさに表現している。
当時の時代背景や音楽シーンが分かっていれば、もっと楽しめたと思う…自分の知識不足でこの点数。
『はじまりのうた』の方がゼロ知識でも楽しめたかなぁ…