てりり

ダゲレオタイプの女のてりりのレビュー・感想・評価

ダゲレオタイプの女(2016年製作の映画)
4.8
2016/09/15、公開一ヶ月前のプレミア上映にて視聴。

なんとフランス映画で黒沢清監督。
黒沢清監督らしい、今まで培ってきた怖さの表現が、ごく自然に、かつロマンティックに、フランス映画として結実してる。

これは一つの奇跡ではないのかな? フランス映画で、Jホラーから発展した「静かな怖さ」(「驚き」を主成分とするサスペンスとは一線を画したもの)を極め尽くして、さらに外の世界のラブストーリーと結びついた奇跡。

既存の黒沢清ファンだけでなく、広く一般の洋画ファン、映画ファンに訴えるものを兼ね備えた作品だと思う。

ヨーロッパの歴代巨匠の名作と呼ばれる映画と比べても、なんの遜色もないよ。
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