ホリグチ

花弁のしずくのホリグチのレビュー・感想・評価

花弁のしずく(1972年製作の映画)
3.5
日本家屋内のシーンや町並みを歩くときの構図に、おなじ鎌倉を舞台とした小津監督の「晩春」を連想させるシーンがみられる。映画史において、ある意味正統な流れを、日活ロマンポルノ的に破壊していく様は痛快。田中登監督の心意気が窺える。中川梨絵が官能的にリミットを外して昇華していく姿は、クライマックスに向かうにつれ爆発していく「愛のむきだし」の満島ひかりを思い出した。
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