『スコーピオン・キング』の4作目。少しギャグテイストが強くなってて、もはやハムナプトラとは?スコーピオン・キングとは?って感じなんだけど、ここまでやってくれると完全に別作品として見れるから前作より見やすかった。
とはいえ、前作の出来でよく続編作ったなとは思ったんけど、ほかの方のレビューを読んで、この『スコーピオン・キング』シリーズは、多くのプロレスラーにとって、俳優として成功するか否かの試金石的な作品になっているのだと気が付いた。
第1作目の主人公であるドウェイン・ジョンソンが、その後にスターになったことによる影響が強そうだけど、2にはランディ・クートゥア、3にはデイヴ・バウディスタ、本作にもチョイ役だけど、ホイス・グレイシーやアントニオ・シウバが出てる。おそらく調べればもっといるはず。
要するに何が言いたいかと言うと、このシリーズは"アメリカの格闘技業界と異常に親和性が高い"ということ。そして、今作からは意図的にそれを感じやすい作りにしている。
そういう意味では、アメリカの格闘技好きが見る映画としては、そこそこ楽しめる作品なのは間違いない。そういう目線で見ると、評価は低いけど、この作品自体はそこまで駄作ではないのかなとは思った。