のんchan

世界ののんchanのレビュー・感想・評価

世界(2004年製作の映画)
3.7
ジャ・ジャンクー監督作品鑑賞5本目。
正に中国🇨🇳と言える派手な色味のジャケ写。

監督曰く「北京五輪前の中国が凄まじい経済発展を遂げようとしている時期。過去3作は故郷の田舎で撮影したので、今回は都会での初撮影となった」


『世界』のタイトルはあくまでメタファー。
舞台が北京市豊台区にある『北京世界公園』のこと。
そこは世界各地の遺蹟や建築物を約1/10に再現した広大な敷地にあるミニチュアパーク。
ピサの斜塔、ビッグベン、エッフェル塔、ツインタワー、桂離宮等それこそ世界各国の建物が揃っている。

そこでダンサーとして働くタオを中心にした人間模様を描いている。

華やかな衣装でステージに立つ踊り子たち。そこには子供を置いてロシアから出稼ぎに来ている女性、田舎から都会に憧れを持ち働いている若者。

タオは姉さんと呼ばれ信頼されている。公園の守衛主任タイシェンと付き合っているが、タイシェンの浮気を発覚し、タオの心は揺らぐのだった。

その場所は一瞬で世界各国へ行ける気持ちになるが、本人たちは籠の鳥の如く、仕事に追われ何処へも行けない。世界どころか中国のことさえちっとも解っていないのだった。
ラストは衝撃映像で終わる。


途中に突然挟み込まれるCGアニメ。
いかにものっぺりと薄っぺらさがあり、なんとも垢抜けない。
理解不能だったけど、この作品には合っているのか?
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