青二歳

水戸黄門漫遊記 第五話 火牛坂の悪鬼の青二歳のレビュー・感想・評価

3.6
月形黄門シリーズ5作目。まさか月形黄門がプログラムピクチュアだったなんて!驚愕の事実!(…誰も興味ないだろうけども)タイトルからしてお判りのとおり伝奇映画の味付けをした娯楽作。これはハマった。眠狂四郎みたいなエログロ要素じゃなく伝奇怪奇譚に、黄門さま御一行が首をつっこむというパターンらしい。
今作の伝奇要素は鬼面組という謎の強盗団(かっこいい)と、クライマックスの夜の大立ち回りにまさかの火牛。

嵐三徳ら旅芸人一座から物語は始まるが、どうも前作かどこかで黄門さまを騙した輩らしい。今は真面目に興行を売っているのかと感心したら、"水戸黄門漫遊記"という芝居でまたもや御一行のニセモノを務めている様子。この歌舞伎小屋の再現が良い。ちゃんと照明もろうそく。
鬼面組というかっこいい強盗団、実は豊臣方の残党(水戸黄門の時代で豊臣方の残党って苦しくないか?)。要はクーデターのお話です。そのアジトをつぶすラストの夜の大立ち回りは火をうまく使ってなかなかの臨場感。フィルムはややコントラストがあまい状態もあったが、モノクロの効果をうまく活かしている。火牛なんて今じゃ出来ませんでしょうしかっこいい!
お蝶の火あぶりエロい。
青二歳

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