しゃりあ

ファンタズムのしゃりあのレビュー・感想・評価

ファンタズム(2014年製作の映画)
3.3
なんとも言えない惜しさ
雰囲気で怖がらせる感じは黒沢清ファンなのかと思うが、いかんせんショットが甘い画が弱い
プロットも感動モノへ振ってしまい、合間合間で挿入されていた、絵とか色々なホラー描写などの演出が霧散してしまった
絵は特に悲しさと不気味さが同居していてよい感じの演出だと思ったのにな〜

カーテンに隠れる母には、もっと上手くやれるはずだろうと思ってしまったり、"あともう一本なんかあるだろう"の連続で、非常に悔やまれる

仄暗い〜みたいにしたかったのかなぁ……
大筋はともかく、セリフが空虚でキャラが全く立っていなかったので、かなり無理があると思う
だが、まともな原作がついたところで良質ホラーになったとも思えず
2,3本撮ったら変わるのかなとも思いたいが、こういう雰囲気で撮りたいは伝わるものの、どうしてもこれがやりたいんだ!というシーンが全くなかったからウーンと唸ってしまった

でも頑張って欲しいなぁ