takeratta

僕らのごはんは明日で待ってるのtakerattaのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

青春時代にある、生きる事の裏にある死の強い引力に諍うストーリー。
(ネタバレしない程度で。)

2017年作品。原作は、瀬尾まいこの小説。
幻冬社ロングセラーでコミカライズもされている。

J:COM傘下のAsmik Ace配給
主題歌はavex traxレーベルからケツメイシが担当。
製作は、Asmik Ace, J.Storm, 幻冬社, SMEJP, ダブ。
興行収益1.7億円。

この年の
邦画ではキミスイ(35.2億,日本アカデミー賞)
洋画ではスパイダーマン ホームカミング(28.0億,マーベル映画MCU)の方を推して居たので
中々気付けて居なかった一作。

モデルから女優への転身を掛けた、出自が演劇希望の、新木優子さんの主演作。

厳しい目でみると、実写化する際の脚本が、どこまで深みある実感を観客に感じさせられるか、

伏線回収を、映像や演者の台詞で、或いは回想で描けるか?は、脚本家、監督の手腕という印象。

青春映画ゆえ、沈黙のシーンが少なめ、
カメラワークはロングか寄りと、少し物足りなさは有ったが、総じて脇を固める名優のお力で成立した感あり。

収益あと5倍か10倍稼げる作品であったなら、
何某かの受賞作として、監督も演者の俳優も評価は得られそう。(当たり前か?!)
脚本の重みを改めて実感。

(本作は髭男爵から抜け芸人にならなかった、
市井昌秀 監督・脚本)

市井監督作品では、
箱入り息子の恋(2013, キノフィルムズ第54回 日本映画監督協会 新人賞(2017)
ハルチカ(2017, 監督)
台風家族(2019, 監督・脚本, 主演が事件有り限定公開)等

意欲的に製作されているだけに、
良いキャスティングなだけに勿体ない感じが切ない。珍しく評価厳しめ。

新木優子さんはモデル業を卒業されたそうなので、良い作品に出会い、更に俳優業の表現の深みを極めて欲しい。今後のご活躍に期待。
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