このレビューはネタバレを含みます
官能的。今回SM要素は少なめ、
監督の3作目ということで、監督のSM嗜好がここから片鱗を見せはじめたような。
白黒というのもあって、不滅の女と雰囲気は少し似ている。ヨーロッパ横断急行よりも、こちらの作品の方が不滅の女と共通した、演劇的演出がみられる。
ボルヘスが原作らしく、どこまで忠実なのかは定かではないが、
ボルヘスの世界観抜きで、全く監督らしく演出されている。グリエ自身がストーリー書いたと言われても納得できるし、
ボルヘスだと言われればああ確かに、
という感じ。
他作品と比べるとちょっと堅苦しさも感じられるような内容だった。(戦争なので)