ニシ

白鷺のニシのレビュー・感想・評価

白鷺(1958年製作の映画)
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この映画の究極的なゴールは山本富士子川崎敬三2人が女中、芸者へとならなければならない借金、そして評価されない画家による金銭面の不安定さから解放され、映画内唯一の浮世である木造のバルコニーにて2人が1つになることだろう。

しかし、そんなゴールは待っておらず、山本富士子の借金の転がった先のような芸者の遊び部屋、また川崎敬三のことを画家として足蹴にした佐野周二によって山本富士子が死を選び、2人が分断されてしまったのは決定的なるバッドエンドだと思う。

女中組の中にも2人の結びに賛成して助けてくれる人はいて、野添ひとみも愛し合ってる2人のために貯金を切り崩してくれたのに。。
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