とか26

人魚姫のとか26のネタバレレビュー・内容・結末

人魚姫(2016年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

【アバター:ウェイオブウォーター】が
3時間かけて描いたうえに
日本国内でプチ炎上してたテーマを、
その半分のたった1時間半で描ききってるの
桁違いに優秀だと思う。

映像のクオリティは仕方ないとしても
後半のコメディ要素はちゃんと笑えるし、
コメディで笑ってるぶんだけ
シリアスに振り切ったときの緩急がエグすぎて
トラウマになるぐらい生々しい
メッセージ性が突き刺さってくる。

映像クオリティが高すぎないからこそ
滲み出てくるグロテスクさが
人魚捕獲シーンの痛々しさと
惨さの描写に直結していて、
【少林サッカー】とか
【カンフーハッスル】の時もそうだったけど
突如笑えなくなってしまうエグさへの切り替えが
チャウ・シンチー監督の真骨頂だなと思った。

兄貴のタコ脚が細切れにされていくという、
言葉にすると監督のあたまを疑ってしまう
イカれ狂ったシーンでの兄貴の表情、
作中いちばん面白かったです。

ラストシーンの2人が
背景の魚群CGと
微塵も調和してないのも面白かった。

絵面はB級にしか見えないけど
コメディの熱量や勢い、
テーマ性の伝え方なんかは
割と真剣にジェームズキャメロンは
本作を観て勉強し直した方がいいと思いました。

ありがとうございました。
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