※今回はガッツリネタバレしているので、注意。
こんな時だからこそ観ちゃう、細菌パニック映画！！
…不謹慎極まりないレビューばかりですみません。
アフリカ、モターバ川近くの村で新種のウイルス被害が出る。
村は全滅したものの、感染者は村を出る前に死んでしまうため、被害は広まらなかった。
しかし、菌を持つサルが密猟者によって捕らえられ、しかもそのサルがアメリカに放たれてしまう！！！
密猟者を通して、様々な人々に感染！！！カリフォルニアの田舎町、シーダー・クリークは大パニックに陥り、町は隔離された。
軍の医学研究所に所属するサム・ダニエルズ大佐と元妻でCDC職員のロビーが現地に飛び、共に調査を開始する。
ウイルスは空気感染型に変化し、街中に厳戒態勢が敷かれる。
だが、シーダー・クリークに気化爆弾を投下して一掃する計画が進行していた…。
サムは時間までに病原菌の宿主を見つけ、血清を作ることができるのか！？
アフリカから持ち込まれた未知の病原菌によって町がパニックに陥ってゆくウイルス・パニック映画。
監督は「エアフォース・ワン」のウォルフガング・ペーターゼンさん。
(ってかそれしか観てなかった。ｗ)
「細菌パニック映画」の金字塔として名高い本作。
昨日観たアウトブレイク物映画ついでに、有名作である今作も抑えとこう！！！と思い立ち鑑賞。
正直、自分は隕石やモンスターとかのパニックを沢山観ちゃってるので、ウイルスですったもんだする「細菌パニック」系の映画にイマイチピンと来なかったというのが観る前の正直な感想だった。
しかしまぁ、実際に観てみたら…。
メッチャ面白いやんけ！！！！！！
流石「細菌パニック」新時代を切り開いた映画だけあります。(偉そうにｗ)
話自体は「町一帯がパニックになって、病気を治そうとする軍医の奮闘と町を一層しようとする軍の悪人がすったもんだする」という、正に王道なお話。
主人公がやたら有能なのはお約束。ｗ
菌を利用しようとする悪党に邪魔されるのもお約束。
菌の元凶が都合よく見つかるのもお約束だろう。ｗ
しかし、良く出来た個性豊かなキャラが織り成すドラマ加え、スリリングな展開、派手なアクション描写等、ありとあらゆる娯楽の要素が本作の脚本にギュッと詰まっていて最後の最後まで楽しめる。
此処まで娯楽とドラマのバランスが良い映画は久しぶりに観た…！気がする！！！ｗｗｗｗｗｗ
前半の人知れずウイルスが広がってゆく様は実にリアルで怖い。
ちょっとした菌の持ち込みですら、あそこまでの大惨事になるのだから戦々恐々とさせられる。
また、主人公達が軍人なので、ウイルスの広がった街を閉鎖する際に軍が動く等、軍事アクションの要素も含まれているのが個人的には高ポイント。
中盤は、ウイルスの感染源を調べるサスペンスや民衆のパニック、軍人達のアクションシーン等が豊富に用意され、すったもんだの最中でも緊張感を煽り、ドラマ場面でも徹底的に飽きさせない。
後半はウイルス源を見つけ、抗体を作るために主人公(と相棒のパイロット)が悪の軍人の妨害を交わしながら病原菌の宿主を探し、空爆阻止のために奮闘するアクション・サスペンス展開。
ここら辺からは絶望一色だったドラマが段々希望のあるトーンに変わってゆき、カタルシスを感じられた。
前半のウイルスの恐怖感が薄まる点は賛否別れそうだが、個人的には全部が全部シリアスでドン重な雰囲気だと疲れるので、これぐらいの塩梅が丁度いい。
クライマックスには軍のヘリとのド派手で手に汗握るスカイチェイスが展開！！！
爆撃阻止のタイムリミット・アクションも盛り込まれ、最後の最後まで大満足でした。
個性豊かなキャラ達も分かりやすく、主人公の熱血漢描写も愉快で、相棒のパイロットとの掛け合いも軽快で楽しい。
ダスティン・ホフマンさんは初めて見ましたが、ヒーロー感溢れる演技が良かったです。
「絶対に退かないぞ！！！」
「来るなら来てみろ！！！」
「来るなら来い！！！」
相棒役のキューバ・グッディング・Jrさんに上司役のモーガン・フリーマンさん、悪軍人のドナルド・サザーランドさんの演技も良かったです。
ただ、本作は娯楽面に特化しすぎて、後半でウイルスの恐怖描写がおざなり気味になってるのは難点。
展開的には盛り上がるし、話の根っこにはちゃんと残っているのだが、真面目にウイルスと向き合うタイプのお話を期待したらハズすかも…。
兎に角、アクションにサスペンス、パニックに人間ドラマ等、全てが最高な形で詰まっている傑作パニック映画。
このご時世に観るのは不謹慎すぎるかもしれませんが(汗)、そういうのを抜きにしても楽しめる最高におもろい娯楽大作でした！！！！
是非観てくれぇ！！！超絶オススメだ！！！！
追記：偉そうに言える立場じゃないが、皆もちゃんとコロナ予防はシッカリしような。
本作では上手く鎮静化させられたけど、現実じゃああうまく行かんモンだしな。
