Aoi

オペラ座の怪人のAoiのレビュー・感想・評価

オペラ座の怪人(1925年製作の映画)
3.6
サイレント映画Day 1/3

影響を受けたであろう作品はいくつか見たことがあったが、『オペラ座の怪人』自体は初めてだったので新鮮だった。あの有名な曲はミュージカルのものだったのか。


無声なので演者の身振りや表情がオーバーでわかりやすい。間に挿入される字幕も文学的な書き方になっていて本を読んでいるようだった。
影を効果的に使ったり、音楽で盛り上げたりして恐怖を演出している感じが古典的だが味がある。

ジャンルはホラーというよりロマンスに近い。ファントムの仮面の下が暴かれるシーンはなかなかギョッとした。エリックの怪物扱いされる悲しさや苦しみは伝わってきたけど、一方的に好かれて恋人と引き離されるクリスティーヌも可哀想だなと思った。

壁にかけられた武器で邪魔者を排除するのかと思いきや、水遁の術だったのには失笑した。黒魔術とか拷問器具も使えるのにね。
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