怪人の仮面がのぺーっとしていて、起伏のない皮膚というか、それが不気味の谷現象のようで気持ち悪かった。
怪人が逃げる/追われるところでは映像が異様な迫力を持つシーンが多々ありすこぶる感動した。黒沢清の「クリーピー」のドライブシーンのような迫力。こういう異様な迫力がスクリーンに投影される感じに、炎が揺らめく洞窟壁画を連想した。(洞窟壁画は炎のゆらめきによって動画を作っていたという説をなんかで読んだ)。映画を見る大きな理由の1つが異様なものを見てしまうことなので、とても満足した。
松明をもった怒れる群衆への恐怖は時代と場所を問わず普遍的
劇場の地下に秘密の隠し部屋があって、いろんな仕掛けが施されていて、そこに怪物がいて、という想像力が成立する時代など興味深かった。