emily

愛の監獄のemilyのレビュー・感想・評価

愛の監獄(2015年製作の映画)
3.0
 女子刑務所に移送されてきたアマリは喧嘩をしたり騒ぎを起こしており、所長のフィルミノは接触する機会が多かった。フィルミノは妻子があり幸せな日々を過ごしていたが、アマリの魅力にどんどんはまっていく。たちまち二人は体の関係になるが、もちろんそれは徐々に周りも気づきはじめ・・・

 禁断の恋、閉鎖空間で徐々に二人の関係が燃え上がっていく。妻子のある壁だけでなく、囚人と所長というハンデが二人の恋をより燃えさせ、その行動は徐々に大胆に、そうして決して止められる事が出来ない物へとなっていく。アマリを演じるのはアデル・エグザルコプロス 。持ち前の唇の魅力全開、上目使いや少し丸みのあるしなやかなボディで観客をくぎ付けにする。
二人が恋に落ちていく過程にパワーバランスが入れ替わり、男が無残にみすぼらしい姿になっていくのが印象的だ。女はいつだって利己的で、切り替えが早い。しかしそのラストで意味深な解釈を残す。幸せになれる道はない。ひと時の恋だから良かったのだ。しかしそれでも愛に捕えられた二人の気持ちは止めることはできない・・・

 
emily

emily