ハリポタ・オブ・ザ・デッド
ゾンビ映画の新しい方向性がここに!
漂流した島で絶望の淵に立たされた男が出会った死体は、十徳ナイフ的な万能スーパーボディだった!
歯はひげ剃りに!硬直した腕が斧代わりに!体内にたまった水を口から出させて飲水に、シャワーに!
死体というやつにガスが溜まるであろうことはまあ分かりますが、それがジェットエンジンになり、着火剤になり、オナラとは何かという哲学的な命題として語られもするとは。
シュールなギャグコメディだと思ってたら哲学的なんですね。
なので後半なんだかワケわからなくなりますが、観ててずっと思ってたのは、死体が本当に生きているのか?死に際を体験した男の極限心理の産物なのか?ということです。
何せほとんど主観的な一人芝居(一人死体)なので、夢オチが成り立つ流れなんですよね。最後どうなるんだろう!
その疑問はもちろんラストで明かされます。明かされたと思ってます。
ラストカットを笑顔で締めるのは印象に残るものですが、それがハリポタことダニエル君の死体となればなおさら。
ベスト・キッドのミヤギサンと並ぶ最高の笑顔です。