このレビューはネタバレを含みます
屁で空を飛ぶ死体と無人島を脱出する話
あと死体はなぜか万能で
薪割り、火起こし、水道、散弾銃、髭剃り、ロケット、アンカー射出装置、パワースーツ、などなどの役割を果たしていた。
物理法則とか無視してダニエルラドクリフがめちゃくちゃしてるのだけでも全然見れるし語れるので、その点では見ておいてよかった怪作。
なおエネルギー源は女装をみせることで発生する情愛。
目的地はポコチンレーダー。
物語の70%くらいはもうずっとナンナンダコレ(果たしてどういう意図で作られた作品なのか)って思いながら見る羽目にはなる。
実際故郷に帰るというかなり抽象度の高い目標に向かって二人は旅していくわけだけど、道中の余裕エグイし(バスとかハロウィンパーティー会場をフルスクラッチで作ってた)結局片思いの女の家にたどり着く、というのがまああれ?そうなの?って感じだし、そんな急に到着するの?って感じだし、なんでキャスターはメニーと呼び違えてるの?、え?そんなちょっと歩いたとこで冒険の痕跡(パーティ)あんの?えっ?メニーそこで死体に戻るの?みたいなかなりわからない描写が続く。
実際作中でのメニーの扱いで、メディアや警察には死体として最後接せられていたから、そこで一気に現実的な話になる。
こうなるとフィクションではあるけど、メニーというフィクションな存在は作中ではあくまで死体であり、主人公と過ごした時のメニーはなんらかのアイコンである、と考えざるを得ない。
となると想像上のメニーとの対話という、主人公の精神世界の話であると経緯をほぐしていくしかない。
実際まあ、屁も自由にこけないなんて不自由だ、死んでるみたいなもんだ、という死体からのサジェストを受け、ラスト人前で屁をこくという話につながっていくわけで、そういう人の目を気にしない自由、というのはメッセージとしては最後受け取れる。
これでもこの結論だったら、主人公のネクストアクション、妻子持ちの思い人を頑張って口説くにならない?