えるどら

スイス・アーミー・マンのえるどらのレビュー・感想・評価

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)
3.4
とち狂ったドラえもん(褒め言葉)
なんだこれ…なんだこれ?

もう少しでアマプラから消えると聞いて視聴。
おもろかったけど、なんかこう…めちゃくちゃでびっくりしちゃった。

無人島に流れ着いてしまった青年がたまたま漂流した相棒の死体(なんかすごい能力をたくさん秘める)と一緒に生き延びる物語…だと思ったんだけどなぁ…。
故郷を思うと勃起して、そのチンコの方角に街がある、みたいな能力を開眼したあたりから、青春を追体験するみたいな流れになっていってびっくりした。
木やゴミで、バスや映画館やディズニーランドを作って大騒ぎするのは、ちょっとすぐにはついていけなかったけど見ているぶんには楽しかった。

ラストシーン、浜辺でメニーを抱きかかえるハンクを見る視線、あれは私も同じ視線でこの映画を見ていたんだろうなと思った。
だって普通に怖いもん。
この映画のノリや勢いに私は乗り切れなかったけれど、それがこの映画の意図したものなのか、それともこの世の中にはどうしようもなく感情移入してしまう人がいるのか、そんなことが気になった。
下品なシーンもたくさんあり、なかなかぶっ飛んだ良い映画だった。
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