漆黒堂本舗

スイス・アーミー・マンの漆黒堂本舗のレビュー・感想・評価

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)
3.9
時に話し相手、時に水筒や着火マン、否!武器代わりにもなる便利な死体と交わされる下品な下ネタの嵐に困惑しながらも完走。結果、高評価付けちまったナゾ作品www
無人島に流れ着いた主人公ハンクが同じ島に流れ着いた死体と力をあわせて故郷を目指すロードムービー。
その道すがら、ハンクは相棒となった死体メニィに彼が失ってしまった愛や思い出を取り戻させようとしたり、男としての喜びを分かち合おうと奮闘する。
だが、相手が死体というだけで観ているコチラは不快極まりない(実際はかなり笑えるんだけどね)。
それがこの作品の狙いなのだろうか…
もしもメニィが死体じゃなくて、例えば可愛らしい野生生物だったりピカチュウみたいな特殊生物だったとしたら、あのエンディングで我々は間違いなく泣かされたはず。だが人間の腐りかけた死体だったというだけで感情移入もできず、最後までされるがままに嫐られるわけだ。
ただのお馬鹿映画だと思っていたらそうじゃなかった。これがあってのエブエブなのかな。