gengeng

スイス・アーミー・マンのgengengのレビュー・感想・評価

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)
5.0
傑作か?おいおい?傑作か?おならに泣いていけ!

おならってこんなに神聖なものだっけ?死体ってこんなに可愛いっけ?常識ってなんだっけ?人の目を気にしながら生きてる意味ってなんだっけ?メニーのヤバいほどの純真さに俺はもうだめだ〜〜〜〜〜〜!精神的にやられてる時に処方してもらいたい映画!!心のデトックス!!毎日上映してくれ〜〜あと放屁可能上映してくれ〜〜

もちろん死体を駆使したサバイバルも見どころ。死体十徳ナイフのメニー。徐々にアンロックされていく機能。限られたリソースとメニーをフルに活用してアイデアを形にしていく。ユーモラスだし、アンロックされる度に深まるメニーとの友情もエモーショナル。

メニーは会話はできるものの生前の記憶がほぼ無いので、子供や動物レベルでしか知識がなく、常識も持ち合わせていない(大体の場合、考えが即セックスに繋がる感じがリアルでよかった)。それがメニーの良さで、ハンクはメニーと会話していく内にその純粋さに触れ、常識だと思っていた事が本当は意味なんて無いと気づけたり、自分自身を纏っていた殻と向き合っていくことになる。これがメニーの最高の「機能」の1つだな。

壮大な大地を感じる土臭い打楽器とダニエル・ラドクリフの「pop popcorn」はじめとしたモゴモゴ声のサンプリング、シンセサイザーのように聴こえる音も多重録音コーラスで、ここにもミニマリズムを感じさせてくる。大自然と澄んだ空気と潮風!最後に残るものは自然!ジュラシック・パークは鳥肌モノ!

ラストシーンも笑っちゃうくらい心に残った
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