いぬわんわん

スイス・アーミー・マンのいぬわんわんのレビュー・感想・評価

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)
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良い映画だった。たしかにくだらないけど、映画の世界だから出来るくだらなさ。ダニエル・ラドクリフが演じるからさらにおもしろいのかもしれない。リアリティがある所、ない所の境界線がハッキリしてて良い。どちらにも徹底して力を入れていて見やすかったし、かつ観ている方にも、想像させる余地を残しててすごい。
ただ、テンポがはやくてあまりついていけない部分があった。

生きること、死ぬこと、食べること、性のこと、愛とはなにか、痛み、嘘、記憶、親子友達恋人、
悲しい寂しい楽しいなど様々な感情のこと、

人生のなかで、当然になっていて、考えなくなっていたけど、大切なことを、メニー(死体)が
「?」にして提示してくれた。
くだらないと思うだけじゃ伝わらない。
こんなのありえない!と屁理屈ばかりのひとびとは、たぶん一生、誰もいない所でしかオナラできない。