平坦に見える日常の中にも、些細な幸せや繋がり、哀しさなどを感じ取れ穏やかな気持ちになれる。
バス運転手の通勤風景もいつも同じだけれども、
彼が励んだ詩作のように画面の構図の切り取り方次第でいくらでも日々が変わって見せてくる。
そして、一歩間違うと大事に至ることも俯瞰するとそこそこあると気づく。
また日々暮らす恋人とは過干渉せず互いが伸び伸びできる関係でいい。
彼女は部屋の模様替えを頻繁に行い、音楽や料理にも精力的に取り組むが彼には自分の趣味を押し付けない。
彼の独りの時間を大切にし、
喜びと悲しみを共有できる素敵な繋がり。
「詩の翻訳はレインコートを着てシャワーを浴びるようなもの」