MikahJay

パターソンのMikahJayのレビュー・感想・評価

パターソン(2016年製作の映画)
4.0
1週間の間に色々なことが起きます。些細なことも重大なことも。でも、次の週になればすべてがリセットされる(書き溜めた詩が犬に食い散らかされるように)。果てしない時の流れの前では、人の営みなんて所詮小さなものよ。
↑こういうことを言いたいのかな?

バスが故障するのも、モデルガンで「すわ、一大事か」を演出するのも、些末なことに過ぎないんだよと。
ただ、自分だったらあのフワフワしたアーティストワナビーな彼女とは別れるだろうなあと思った。作中のそこはかとなく不穏なBGM(ホラー映画に通ずる不安感)は、この先数ヶ月以内の波乱や別れを予感させる。アメリカのファンタジー小説にある、日常にほんの少し非日常な要素が加わって位相がずれていく、あの感じ。

永瀬正敏は…場違いに見えたw
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