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パターソンのuyedaのレビュー・感想・評価

パターソン(2016年製作の映画)
4.2
中高生の時に見ればよかった。「俺だけの世界認識」の蓄積、積み重ねによって「俺」が形成されるというふわふわとしたアイデンティティの美しさと、脆さと、不可能性と、それを超克した先の実は同じように美しい世界の話だろう
100%合点がいくわけではないが我の道を行く彼女を尊重するということ自体は、実は誰だって出来る。ラッパーの語に感嘆することも可能(自分が崩れなければ。)一方で地球の反対側にいる人間も自分と同じような感性を持っているという、強すぎる事実。このA-haにsalvageされる人間がどれだけいるだろうか?
この優しさは例えば濱口竜介にはない。あなたを肯定するために否定は必要ないとはっきり言える強さを、この画の中に示せることが本当に凄い
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