さっぱり入り込めなかった…💦
ジム・ジャームッシュはオサレ過ぎてもともと苦手。
この映画に関して言うと、全体的に優しい雰囲気が漂うように見えて、わたしにはむしろどこか不気味に感じてしまった。
わたしの見立ては以下の通り。
美しい妻と犬は実は宇宙人で、アダム・ドライバー演じる主人公はそんな妻と犬を愛するよう心は操られている。
人間界でバスの運転手という仕事を日々こなしながら、家では非現実的な不思議感満載の生活を送っていて、彼は幸せだと思い込んでいる。しかし、自分でも分からないうちに心は自由を求めていて自分だけの世界を作ることで正気を保っている。そのために彼は秘密のノートに詩を書いていてその内容は妻にも見せない。
彼が現実世界を垣間見れるのは毎晩通っているバー。そこには現実的な日常があり、彼が自分の生活で縁がない人々の悩みやトラブルが渦巻いている。
妻とは他愛のない会話しかしなくても、妻には彼のことはお見通し。密かに書いている詩ですら、妻は読まずとも本当はその内容を全て知っている。
宇宙人である妻さえ幸せでいれば、この何事もない平和な生活は保たれるけれど、恐らく妻がひとたび不満を覚えたら、彼は犬に変えられてしまうのだ…
犬のマーヴィンは、実は宇宙人妻のかっての人間の夫であったが犬に変えられてしまった姿なのだ。
彼にとって、非現実的な宇宙人との約束された幸せな生活、バーでの現実世界、その狭間を繋ぐかのような自分の自由な心の世界(詩)があってパーフェクト💯な人生なのである。
ある意味ホラーです。
おしまい。