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パターソンのmovieJackのネタバレレビュー・内容・結末

パターソン(2016年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

作詞(ポエム)を趣味とし真面目に生活する主人公のパターソン(アダム・ドライバー)
彼の何気の無い1週間の物語

日々の生活の中の些細な事を基に綴られるポエム
字幕を追っていてもイメージが沸かず教養の無い私にポエムは少し難解だった…

前情報や監督の過去作もほぼ知らない状態で鑑賞したが
こんなに淡々とした日常生活が描かれているだけとは…

事件や事故はもちろん
感情を吐露し叫ぶ者も居ないのに物語を成立させるのは作者の力量なのか…

今作の良さを解れば映画通なのか(泣)…

確かに私達の人生においても事件や事故はなかなか起こらない
毎日・毎週の行動はほぼ同じルーティーンで回っている

物語の本質を理解する感性に乏しい私には寝落ちかける事もあったが
時間がゆっくりと心地良く流れ
どこか気持ち良く惹き付けられる雰囲気と
何気無い言葉や表情を見逃すまいと何故か目が離せない
ほんの些細なことでも微笑ましい事があればそれだけで幸せで
毎日が新鮮で素晴らしいということらしい…
(私は1日ニヤリとすることも無く生活している事に気付かされたのだが…)

温厚な性格の彼は
周囲の人達からも優しく接しられ
穏やかな日々を過ごしている風なのだが
私とは全くの正反対の人格者からなのか(汗)
ただ観賞中から彼は本当に幸せなの?
というモヤモヤもあり


彼女と共に暮らし
天真爛漫のその彼女はデザイナーらしく
毎日自宅でインテリアや衣服を創作し
ミステリアスで魅力的な容姿
夜は真っ裸で同じベットで寝る彼女…
なんて素敵で羨ましく理想的な生活だと思う反面

しかし彼女は
・料理は多分下手(水で流し込む彼)
・彼の収入で暮らしてそうなのに散財
・犬の世話(散歩)は任せっきり
・朝は起きず彼1人で用意して出勤
・家に彼の居場所はなく階下ガレージで作詞
・部屋で唯一の彼の物は10㎝程度の絵のみで壁にズレて吊るされている

また彼は
・愛している的なポエムはあったものの彼女には聞かせず頑なに作詞ノートも見せない
・束縛されるのが嫌で?携帯は持たない
・どうも彼女が連れてきた犬には嫉妬されているよう
等々気を遣っている様子も見え隠れし
水と油の様な二人の馴れ初めも見えてこず…
彼女は実は存在しません的な夢オチも有るかなと勘ぐる位に
その狭間で揺れ動いている感もあったが

私的にはあれほど可愛い彼女に好かれて振り回される的な日常
些細な出来事よりそれ以上の幸せは無いやんっ💦

また今回も支離滅裂なクソメンのヒガミ…(泣)
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