Miku

パターソンのMikuのネタバレレビュー・内容・結末

パターソン(2016年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

アダムドライバーの詩を読む声が最高。バスの窓に反射して映るパターソンの街並みが好き。

繰り返す日常にも少しずつ違いがあって、でも大きな変化のない日常。そんなありふれた日々を切り取って見ている感じで親近感がや心地よさがあった。


①朝の恋人が抱き合って起きて夢の話をするシーン(ここが毎回違うハグのパターンでキュンキュンしちゃう)、
②めざましではない時計(毎日起きる時間が微妙に違う)、
③インド人の上司とのネガティヴな会話(毎日違う不幸)、
④乗客のたわいもない話、
⑤郵便受け直し
⑥犬の散歩からのバー。バーの中でも殿堂の壁ってのがあってその前にずっと座ってるパターソンの気持ち、、。


こう言った日常に、夢や詩で描いたことが少し混ざってくるのがリアルと幻想の混在で面白い。(双子いっぱい出てくる、詩で出てきた滝、妻の創造性豊かで変化を求める姿)ただなにも日常に変化はないが。


それでもこの街はだからこそいい詩が生まれる場所。何気ない日常や小さなことが詩的で美しいと思えるのかもって、思わされる映画でした。

マッチ一つでも見るゆっくり余裕、詩的に生きてみよう笑
Miku

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