レアリテ男爵

花、香る歌のレアリテ男爵のネタバレレビュー・内容・結末

花、香る歌(2016年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

あまりにも地味な序盤に、僕自身馴染みのない韓国伝統芸能「パンソリ」と、最後まで鑑賞する自信がなくて、配信ダウンロードをいいことに、途中2度程観るのを止めたりしたもんだが、、、。💦

観終わってしまえば、後半の怒涛の胸アツな展開で、嬉しい誤算となったわけだけど、あまりに地味に想えてたのは、ぺ・スジssi 演じたチェソンしかり、僕の好きなリュスンリョンssi やキムナムギルssi 、そしてソンセビョクssi までもが、完全に今作の世界観にフィットしまくりで、違和感が無さ過ぎたせいもある。

これでもかとばかりの、しつこいパンソリ修行ワールドに、朝鮮王朝時代の人々の聴きいる姿等に、すっかり根負けして、なんかイイかもと想ったのはいよいよクライマックスあたりで、だから迂闊にも涙も少し出た。。

唄といっても、声、滑舌、声量、抑揚、身振り手ぶりから、立ち姿から、顔の表情に、詩に込めた感情表現と、全てが絶妙に高水準にならないと、ヒトの心を打つものとはならない。

そして、何より、唄の中には、気持ちを表す言葉がふんだんにあるので、驚く程の言霊が伝わってくる。

そして今作の凄いところは、まさに唄い手が唄にある情を見事に体現したかのごとく、生き方すら、そうなっていくのである‼︎

、、、本物の芸能とは、ごく限られた、志ある者のみではあるが、そうした少数の人達に、言霊の意味を、本当に自身の人生に寸分違わず反映させるチカラがある!✨

まさかの後半大逆転の神認定映画でした。(•ᵕᴗᵕ•)